東北・北海道ツーリング&ミーティングU/〜苫小牧〜美唄〜小沢〜十勝温泉
10月8日 函館本線SL追っかけ〜十勝温泉

また来たよ〜!
 雑魚寝対策が効いたようですね。入港前のざわつきまでぐっすり眠れましたから。さっそく朝のお勤め済ませてデッキに出れば・・・お〜、日の出前の美しい眺め!それに、けっこう寒い!そう、この寒さこそ再び北海道へ来たあかし。だからついつぶやいちゃいます。「ただいまぁ」なんてね!おっと、良い時だけ来る内地モンのお気楽さ、と道産子に叱られそう(苦笑)。でも再び始まる北の大地の数日は、またすばらしい旅の予感です。

 

 

まずは・・・
 今日は半日SL三昧です。「1日」にならないのは北海道がう〜んと広いから。これから行く美唄〜函館本線の小沢から今宵のお宿までは、高速使ってもたっぷり4時間以上かかります。宿にはよゆーで着きたいし。だから「半日」なんです。さっそく道央道で北上開始ですが、朝飯食ってなかったので美沢PAで腹ごしらえ。軽めがお約束ですが、朝からガツンと味噌ラーメンっと!だって北海道ならやっぱ味噌っしょ!って、眠くなってもし〜らねっと!(笑)

 

 

旧三菱鉱業美唄鉄道2号機
 今日最初の獲物はこれです。1972年に廃線になったこの鉄道の東明駅跡に展示されています。しかし高速の出口からいきなり右左を間違えるわ、駅入り口を見失うわ・・・。お約束のドタバタ到着でした(笑)。

 1919年製造だそうですから100年近く前のカマです。2号なんてホンのひよっ子。しかも野外!錆びの怖さを知る身としてはせめて屋根ぐらい・・・なんて思っちゃいますが、ちゃんと手入れしてもらってるようですね。保存状態は良好です。貴重な固体ですからこれからも大事にしてほしいものです。

 

 

 この機関車は、旧国鉄が急勾配専用機としてドイツから輸入した4100型を純国産化した4110型の自社発注版3両のうちの1両。払い下げじゃありません。他にも払い下げの4110型が4両いたそうです。奥羽本線の板谷峠や鹿児島本線(現肥薩線)でも活躍したカマでしたから、当時としては如何に高性能であったか。山線の石炭輸送には打って付けだったことでしょう。

 どうですこのツラ構え!見るからに無骨な山男でしょ!見たかったなぁ、動輪5軸(デゴイチは4つね)で踏ん張る姿を!で、〆はもちろんお約束のツーショット。「若造、千葉から来たってか?」なんてね!

 

 

ここは北海道!
 さて次の獲物は、函館本線の札幌〜蘭留を走る「SLニセコ号」のC11型。でも最初の撮影ポイントの然別まではここからは2時間近く。元々この美唄への寄り道はちょっとリスキーなんで迷ったんですが・・・って、来ちゃったんですから走るよりありません。まぁ、首都高と違って札幌市街でも渋滞なんて無いからスイスイ走れます。でもここは北海道。ナメたらいけません。ロケハンの時間も欲しいんでひたすら走ります。やっぱ北海道広いわ・・・

 

 

SLニセコ号/然別付近
 実は函館本線の山線って初めてなんですよ。'70年代はC62重連の急行ニセコで大騒ぎだったんですが、人ごみキライ!が祟って行かずじまい。へそ曲がりはこの頃からだったか?なもんで今回は珍しく予習もちゃんとしてきたんで、当時もさぞや賑わったであろう定番ポイントから始めます。もちろん追撃可能な国道沿いで車の機動力をフルに生かします。予習の成果か珍しくよゆーで着いて、先客に混ぜてもらってスタンバイ!しかしみなさん若いです。現役時代なんて知らんだろうなぁ・・・。で、現役時代からのタタキ上げはつい昔話を自慢げに一くさり。わっ、イヤなおっさん!(笑)

 良い感じのけむ吹いて来ましたが、なんか音がヘンです。黒煙の割にはブラストがなんだか抜けたような音です。カマの調子悪いのか?焚くのが下手なのか?それともギャラリーが少ないんで加減弁閉めたか?まさか後補機(ディーゼル)に押させて手抜きしてんじゃねぇだろな?ちなみにこのC11型。小ぶりで扱い安く、当時の機関士から「自転車を転がすような・・・」なんて話を聞いたことあったんですけど・・・

 

 

SLニセコ号/小沢駅
 ここもC62重連のニセコ時代からの定番ポイント。ここで発車シーンを狙います。今でこそ山間のなんとも好ましい小駅ですが、1985年に廃線になった岩内線の分岐点だったこともあり、ターンテーブルや給水塔もあったとか。交換する下りのディーゼルが発車すればニセコも発車です!

 おっ、今度はちゃんと吹いてんな。そうだよ、そう来なくっちゃ!

 

 

何が起こったんだ!?
 陸橋の上に3脚立てて動画を、写真は手持ちで撮ったんですが、3脚をカメラごと忘れて車に戻りかけ「おっと・・・」と振り返ったその瞬間、右ふくらはぎにビキーンと激痛が!たまらずうずくまります。いったい何が起きたのか?以前アキレス腱切った経験から、すぐにあちこちの腱を触りますが異常なし。足首も普通に動きます。どうやら震源は中のほうみたい。取りあえずびっこ引きながら三脚回収して、車に戻りマッサージを試みますが痛みは引きません。最初の痛みをキープしてます。この後は十勝川温泉へ移動のみ。取りあえず問題はないんですが、明後日にはカミさんが来ます。スケジュールに支障が出ないとも限りません。さぁどうしよ?

 

 

超手抜き昼食
 この後は、痛みをこらえ(苦笑)小樽を通って札樽〜道央〜道東と走るんですが、小樽はちょうどお昼過ぎ。今度こそ何か旨いモンって思うじゃないですか!当然高速乗る前に寄り道ですよ。でも小樽市街は賑わってる分車も止めにくいし・・・。店もあるんだろうけどどれがどれやら・・・。で、ウロウロするうちに溢れる観光客に嫌気がさして・・・やぁ〜めた!相変わらず人ごみ苦手です(笑)。結局どこだったかのSAでおにぎりつまんでおしまい!なかなか旨いモンにありつけません。

 

 

渋滞って、なんでよ?
 超手抜きで軽めだったせいか、眠くもならず快調に道央道を飛ばします。札幌市街を過ぎればまた北海道らしい景色が始まってゴキゲンさん!足痛いけど(笑)。あんまり痛いんで左足でアクセル踏んだりもしましたよ。道東道に入っても快調そのものでしたが、十勝清水あたりでしたか急にノロノロ&ストップ。それも遥かかなたまで繋がってます。なんでよ!ここ北海道だろが!どうやら札幌あたりに繰り出した連中の帰りに当たってしまったようです。でも北海道に渋滞なんて似合わないし!

 

 

今夜のお宿
 それでもどうにか予約の時刻にホテル到着。あ、もちろん迷子をスタッフに迎えに来てもらいましたが・・・。で、今夜のお宿は「十勝川温泉 富士ホテル」。最近得意の「じゃらん」で見つけました。決め手は源泉かけ流しの天然100%のモール温泉!石炭の形成過程で炭化がまだ進んでいない泥炭や亜炭層から汲み上げるので、植物起源の有機物を多く含みます。保湿成分が多くてお肌もスベスベになるとか。飯にはまだ早いし。さっそく一風呂浴びてスベスベにしてきやしょう。って、おっさんの肌磨いてどうすんのよ?(笑) それよりマッサージっすね!

 

 

おあずけっ!
 2日ぶりの風呂はえがったぁ!たっぷりマッサージもしましたよ。それに今夜は布団&宿のメシ!今度こそ旨いモン食えそうです。がぁ、まだ早い。しばし練習して時間調整しましょ。宿題山盛りだし。部屋はとてもきれいな6畳一間。でも一人だから楽器やら何やら店広げても十分。しかもお値段もリーズナブル。良い宿めっけました。いや、それは食ってからにしよう。でも良さ気な予感・・・

 

 

今度こそ旨いモンが!
 さぁお待ちかねの晩飯ですが、ゆったりしたレストランへ案内されてみて「おや?」。食事を運ぶスタッフは全員お揃いの黒いTシャツです。たいていはスーツだろうけど・・・。でもカジュアルな感じ、レストランの雰囲気と合ってて悪くないです。食事の出し方も食事そのものもなんか・・・おしゃれ!なんて言うガラじゃありませんが、何かこれまでのホテルとは違ったコンセプトを感じてとても良いです。こりゃ期待しちゃうよ!で

んまい!

 べつに昼が超手抜きだったからではありません。どいつもこいつもいちいち旨い!ホント旨い!一品たりとも残したくない!一杯やりながらガツガツ食っちゃいます。あっさりお鍋もこってり「ちゃんちゃん焼き」もメチャ旨いんで、腹いっぱいになってもWおじやで仕上げちゃう!一人で食事じゃ寂しい?とんでもない!一人でじっくり味わって食いたい味です。あ、ガツガツ食ってたんだっけね(笑)

 

 

 いやぁ旨かった!とてもシアワセな気持ちで部屋に戻れます。やっぱ、いい宿見つけましたわ。さて、寝るにはまだ早い。いま少し練習しますかね。

 

 

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