秋の西方行脚 2011-7
10月19日/〜佐多岬〜鹿屋〜志布志

16thクラブミーティング-U!
 今日は丸一日アキマル号とクラブミーティング&ツーリング!9時にホテルまでお迎えに来ていただいて、佐多岬〜鹿屋〜志布志と大隈半島を駆け巡ります。天気も良いし、初代2台だし!もう朝からウキウキですよ。9時前にチェックアウトしてたら早くもアキマルさん登場。カミさんを紹介したら早速出発です!まずは本土最南端の佐多岬を目指します。

 

 

レストアコンビの走り
 アキマル号も昨年エンジンO/Hしてます。つまり今日のこのツーリングは「レストアした2台の初代アコードが本土最南端を駆け抜ける!」という、超レアな出来事なのです!おいそれと拝めるモンじゃありませんぞ!・・・ま、誰も振り向きませんが(笑)。でも良いんです。2人の世界を満喫してますから。あ、2人ってこの場合アキマルさんと私ね(奥様ゴメン!)。いやぁ、それにしてもアキマル号良い走りです。佐多街道(R220、県68、R269)を快調に飛ばします。こちらも負けじと食らい付きます。カーズのTuさんも苦労のし甲斐があったってもんでしょう。

 

 

 

 最近日本中どこを走っても、全国チェーンのコンビニやらファミレスが並んでいて、どこそこを走ったという実感が沸きません。でもここは違います。南国の植物が生い茂ってるし、海は真っ青だし、民家の屋根瓦も奄美や沖縄みたいで南国ムード満点!そう、紛れもなくここは南国鹿児島!走っていてそう実感できます。だからカミさんも7月の北海道同様、助手席で退屈することはなかったそうです。

 

 

1号最南端へ!
 佐多岬へは、県道566号から分岐する「佐多岬ロードパーク」の一本道。南国ムード満点のワインディングが楽しめます。元々は有料で、第1、第2ゲートに加えて公園の入園料まで取られ、トドメに展望台も有料だったとか。今は入園以外全て無料で、第1ゲートは廃墟に、第2ゲートは「佐多岬展望公園」の入園券売り場になってました。で、この第2ゲート。人っ子一人いなそうな原っぱにポツンと建ってる小屋で、おばちゃんが一人でやってるんです。たまに車が通るだけじゃ怖くないかなぁ?とかヒマだろーなぁ、なんていろいろ想像させてくれます(笑)。ここで入園料払ってさらに進むと終点の駐車場があって、これが車が通れる本土最南端となります。さいとー1号、これでついに本土東西南北の端っこ制覇です!でも今日の終点はここじゃありません。

 

 

佐多岬
 このトンネル抜けると、亜熱帯植物が生い茂る森のアップダウンが続きます。汗ばむ肌に風は気持ちよいし、時折見える真っ青な海と霞んで見える開聞岳は絶景!なかなか気持ちの良いハイキングコースです。途中にある御崎神社は和同開珎開基だそうですから大変歴史の古い神社、は良いんですが・・・「開基」って・・・ここで作ったの?よく分からん!今は縁結びの神社だそうです。さらに歩くと廃墟と化したレストハウスが現れその先に、これまた廃墟のような展望台。上ってみると窓ガラスは割れ放題、回廊は単管と金網で落ちないように補強されてるだけ。眺望はもちろん素晴らしいのですが、強い風に煽られるたびゾクゾクッ!なんだか断崖絶壁から見ている気分です。いやぁ〜、すごい展望台です(笑)。前は有料だったってホントかね?ま、とにかく最南端到達です!

 

 

 帰りもゴキゲンなワインディングを駆け抜けますが、急にアキマル号が止まるので何事?と前を見ると野生のサルが横断中。でも日光みたいにお下品じゃありません。のどかなものです。

 

 

 また海沿いの気持ち良い道に戻り、鹿屋へ出て遅めのランチです。入ったのはファミレスのジョイフル。こちらでは良く見かける店です。ここで色々お話伺いましたが、アキマルさんって・・・タダモノじゃありません!どうタダモノじゃないかって?浜松で会えたら分かります。

 

 

海上自衛隊鹿屋航空基地資料館
 昨日の知覧のこともあるので、カミさんには少々気の毒ではありますが、ツーリング途中の慰霊第5弾です。この資料館は旧海軍鹿屋航空隊に始まる海自の基地内にあり、特攻ばかりでなく海自に関する資料も豊富です。また、屋外には実機が15機も展示され、その中には二式大艇まで!他の資料館とはスケールが違います。現場の強みですねぇ。

 
慰霊じゃなかったのか?(笑)

 

二式大艇
 当時世界最高水準の飛行艇で、一度飛び立てば8000Kmの航続距離を生かして、太平洋狭しと飛び回ったそうです。戦後接収したアメリカ軍も圧倒的高性能に舌を巻いたとか。かつてはここのような椰子の生い茂る南方の島に翼を休めたこともあったでしょうね。以前は「船の科学館」で展示されていて、その時からずっと屋外展示です。貴重な機体なので何とかならぬものか・・・。

 


このアングルが一番カッコイイ!

ゼロ戦!
 ここも何故かゼロ戦以外撮影禁止です。なんでゼロ戦だけOK?太刀洗の97式戦も旧館時代はOKで今はダメ。3式戦「飛燕」も4式戦「疾風」も知覧に来る前はOKだったはずなのに・・・。私自身3式戦は確か遊園地だったかで間近に見たし、4式戦は入間の航空ショーで凱旋飛行を撮りまくったもんです。何ででしょ?ま、だからと言うわけじゃありませんが、ここでもゼロ戦撮りまくりです。ちなみにこのゼロ戦は52型。鹿児島県の錦江湾と吹上浜の海底から引き揚げられたものをニコイチで忠実にレストアされています。その出来栄えたるや、当時の製造時もかくやという美しさです。いや、ちょっと綺麗過ぎかも(笑)。栄21型エンジンは外されて脇に展示されてますが、機体の腐食を考えれば賢明な処置でしょう。

 

 一方カミさんは,知覧で少し慣れたか?カメラ小僧を尻目に静かに見て回っていました。あぁ〜、不謹慎が止まらない!(爆)

 

<閑話休題>
 ここのトイレで面白いもの見つけたので。高校生の頃宮崎駅で見たのは「松茸」じゃなくて「白玉」だったっけな・・・、ってなんか全然慰霊になってませんな・・・

元い!

不謹慎ではなく・・・
 もちろん武器フェロモンにやられっぱなしじゃありません。特攻に関する資料も全部見て回りました。どれも日本人なら心に刻み付けねばならない悲しい歴史なのですから。しかしなぜでしょう?ここを出たときの感覚は。今まで見てきた他の資料館を出たときとは明らかに違います。悲壮感がやや薄れているような・・・。悲惨な出来事を見てきた点は同じなのに・・・。それは椰子の木が並ぶ明るい南国ムードの基地のせいでしょうか?それともここが、平時よりやや戦場に近い「現場」だからでしょうか?そういう場に身をおけば、人は戦いを否定しなくなるのでしょうか?「その時」が来てしまえば、尊い犠牲を払って得た日本人の「学習」は消え去ってしまうのでしょうか?考え過ぎかもしれませんが、不思議な感覚でした。

 あっ、これか!楽しいイベントの真っ最中でした!ちょっと安心しました(笑)。でもそれだけではない、何か今までと違った感覚であったのもまた事実。少し見慣れてしまっただけ、なら救われますが・・・。
 ちょっと不完全燃焼ながらこれにて慰霊第5弾終了です。でも楽しいツーリングはまだまだつづくぅ!

 

「もてなす」ということ
 今夜のお宿は国民宿舎の「ボルベリアダグリ」。なんか舌を噛みそうな名前ですが、アキマルさんオススメの宿です。しかもその宿まで先導して下さるとは!ホント丸々一日面倒見てもらっちゃいました。天候にも恵まれ、お蔭様で本当に楽しい素晴らしい一日になりました。もう只々感謝!これにて16thミーティング無事お開きです。

 別れ際に言われた「最後まで面倒見るのが俺のやり方」。正にその言葉通りの一日でした。四国の「お接待」にも通じるもてなしの心。もう単なる車仲間を超え兄貴分を得た気分です!本当にありがとうございました!

 

なるほど!
 部屋に入ってベランダに出て・・・納得!中庭からは静かにピアノのBGMが流れ、もうカミさんもうっとり。こりゃオススメしたくなります。ホント良い宿を教えていただきました。亭主の株も上がるってモンです。

 だけじゃない!お湯も良いです。垂水でも感じましたが、桜島が沸かしたお湯ってホント気持ちいです。食事もGOOD!女性は味はもちろん、その場のムードやオシャレな器、盛り付けも審査対象(?)になるとか。でもどうやらご満悦の様子。今夜も「ドヤ顔」で締めくくれました。

 

 実はこの後が肝心。夫婦で外泊するときは、奥様の寝息を確認してから床に就きます。だって・・・いびきの爆音でせっかくのムードブチ壊しにしちゃうから(笑)。

 

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