東北・北海道ツーリング&ミーティング 2015/余市〜稚内
7月20日 オロロンラインをゆく

オロロンラインへ / 余市〜小樽
 
今日は所要直行で8時間弱、距離にして約350Kmの稚内まで走ります。1日かけて走れるのでお気楽な行程でしょう。あちこち寄り道もできそうです。

 朝飯なしの泊まりでしたが、ゆんべの残りもんで軽く腹ごしらえ。3号も腹ごしらえして7時半、余市湾〜忍路湾を愛でつつまずは小樽に向かいます。しかし・・・ここ何度か走ってますが、晴れたためしがありません。いつもどんより。でもいつもそんなの見てるせいか、これが「らしい」景色に見えてしまうなんて、へん?小樽を過ぎるといよいよオロロンラインだそうです。道はR5のまんまですけど。




オロロンラインをゆく / 小樽〜あいロード夕日の丘
 


 相変わらずのどんよりした空模様です。降らないだけまだマシか?そう言えば走り出してそろそろ2時間近く。ここらでおしっこタイムにしましょうか。



 寄ったのはレストハウスの「あいロード夕日の丘」。元々有名な夕日のスポットながら、'09年までは何にもなくてトイレが一つだけしかない場所だったとか。しかもここの前後30Kmmにトイレなしだったそうですから、待望のレストハウスができた!ってことでしょうね。売店もあってなかなかリーズナブル。私も小腹くんがおねだりするんで手作りパンを少々。






オロロンラインをゆく / 増毛
 今日最初の目的地に着きました。留萌本線の終点増毛駅です。ここの「寺子屋」という売店がお目当てです。



 '81年公開の故高倉健さん主演'映画「駅」のロケ地でもあります。



  
これでも現役の「駅」です。ちょっと信じがたいですが・・・



 本当はここの立ち食いソバが食いたかったんですがすでに閉店。ま、そのことは出発前には分かっていたので、ターゲットを寺子屋のタコザンギに切り替え。さらに、お昼にはまだ早いながら甘エビ汁とタコめしのおにぎりをお共に加えて↓の感じで。



 タコザンギは注文受けてから揚げるのでちょっと待たされますが、揚げたてがいただけます。評判通り激ウマ!甘エビ汁もタコめしのおにぎりも負けてません。こりゃたまらん!これでそばがあったらパーフェクトゲーム!おしい!いや、おいしい!

 増毛は江戸時代から鰊漁で栄えた町で、今でも当時の建物が数多く残ってるそうな。んじゃぁ、腹ごなしにぶらぶらしてみますか。

 

 



 なかなか見ごたえありますな。おっと、これって物見遊山。苦手なはずじゃなかったっけ?(笑) さて、留萌にそば食いに行こっと!




オロロンラインをゆく / 留萌



 この町の目的はただ一点!留萌駅の立ち食いそばです!増毛駅で食えなかった分、もはやこれは「愛おしい!」というレベルでいただきます。ヘンにお上品ぶった薄いつゆ全盛の今、こういう昔ながらの濃い黒っぽいおつゆ・・・たまりません!



 小さな店ですがテーブル席もあります。北海道のローカル駅ではどんどん消えてゆく立ち食いそば。どうかここはいつまでも続けてくれますように!



 おっと、立ち食いそばにほだされてもう一つの大事な目的を忘れるところでした。



 
留萌本線を走っていたD613です。私が中学卒業の春休みに来た時には4号機のみ稼働してましたっけ。しかし・・・保存状態は良好ながら塗り分けがおしい!

 



 ちょいマニアックながら、これがD61型の特徴である2軸従台車です。昭和20年代後半、老朽化した9600型を淘汰すべくD50、D51の従台車を2軸化し動輪の軸重を軽減して投入するはずが、D50こそ78両がD60に改造されたものの、当時D51は改造に回す余裕がなくわずか6両のみにとどまりました。改造された6両は揃って留萌に配属され、羽幌線、留萌本線で使用されましたが、’75年に4号機を最後に全廃されました。ちなみにこの従台車以外外観はD51とほぼ同じです。



 留萌市民の憩いの場の見晴公園で静かな余生を送っていました。さ、今日のお目当てはこれで終了。あとはひたすら北上するのみです。




オロロンラインをゆく / 留萌〜小平
 留萌を出て北上再開です。稚内まで177Km?どうってことないじゃん。距離感マヒしてますから(笑)。しかし街中はつまらん。海はまだかい?
 


 お、海に出ました。オロロンライン=日本海沿いのイメージですからね。



 あれ?道の駅ができてる。'89年に二人目を授かりに来たときはこんなもんありませんでした。旧花田家の鰊番屋だけ。いまや道の駅「おびら鰊番屋」だそうです。あの頃は余計なものが無かったからその佇まいにも威厳さえ感じられましたが、今はまるで隅に追いやられたかのようです。こんなとこじゃなかったんですが・・・







オロロンラインをゆく / 〜苫前〜遠別
 


 苫前の風力発電の風車と日本海を愛で遠別のとんがりかんで一休み。




 北海道ならではのこういうの大好物!でも後ろのクロネコかわいそう(笑)






オロロンラインをゆく / 〜幌延〜サロベツ

 オトンルイ風力発電所の見事な風車群。良い感じなんでちょっとマジに



 電柱もガードレールもな〜んもな〜い!内地モンはこういうのにイチコロ!



 お、もうちょいじゃないですか。ってことはもうじきお仕舞?なんか・・・つまんない!もっと走っていたい!ず〜っと、ず〜っと走っていたい!わっ、利尻富士!

 これまた中学卒業の春休み、この利尻富士をバックに宗谷本線を走るC55撮りに来たんですが、ガスっちゃっててほんの申し訳程度しか見えませんでした。今日はまだマシかな?さぁ、もうちょいでっせ!



 




オロロンラインをゆく / 〜ノシャップ岬〜稚内
 17時前、ノシャップ岬到着!無理やり灯台と一緒に撮ろうとしたら模型みたい(笑)。ここを出るとき、出口で鹿、それもでっかいのと鉢合せ。人も結構いる観光地なのに。いやぁ、さすが北海道!で、双方しばしの睨み合いの後「フン」と言わんばかりの顔して鹿がどいてくれた。そう、どいていただいた感じでした(爆)。



 ご当地駅めぐりもお約束。しかしこれが新装なった稚内駅!?最果てムードまるでナシ!有名な立ち食いソバもなくなっちゃったし・・・。なんて内地モンのワガママっすね。誰だってきれいな方がいいんですから。さ、今宵のお宿へまいりましょう。



 と行きたいところですが、もう一軒寄り道を。旧稚内駅構内にあった「宗谷」という立ち食いソバの店が、駅建て替えを機に廃業したんですが、稚内の郊外で復活したという情報をネットでつかんでいたもんで。住所も分かってるんで、スマホでサクッと到着!のはずなんですが、それらしい店がありません。ここしかない!という店舗は売りに出されてて・・・。どうやら復活したのは確かなようですがもたなかったみたいです。残念!すごく楽しみにしてたぶん余計悔しい・・・。さ、これにて全日程終了!給油して今度こそお宿へまいりましょう。え?15.75Km/ℓ!やるじゃないの!



 18時前に今宵のお宿「ホテル奥田屋」にチェックイン。10時間ちょっとの快適ドライブでした。だいぶ物見遊山成分の濃い(笑)。駐車場では奇しくもお世話になってるであろうワコーズの車の隣でした。さて、ひとっ風呂浴びて繰り出すか!



〆は苦手のピンで飲み屋



 とはいえ相変わらずの苦手科目。ネットで下調べはしたんですが、行ってみたら満席だったり雰囲気違って見えたり・・・。南稚内駅前を1時間以上彷徨ったみたい。何度も諦めかけて、その度に諸先輩方の「何で入れんの?」というバカに仕切った顔が浮かんで・・・。で、ままよっ!と目ぇつむって入ったのが「わっかないっ子 みかく」でした。結論から言えばそんな身構えることない普通の飲み屋でした。ふつーにまずナマ頼んでおつまみ頼んで、でぜ〜んぜん構わない。そんなの当たり前!



 でも一つ気が付きました。一人じゃつまんない。そう、怖いんじゃなくてどう過ごしたらいいか分かんないんです。何か特別のものを飲み食いして味わって、なんていうグルメでもないですしね。だから・・・つまんない!何か楽しみ方を見つけなければいけません。明日は旭川か。何とかしなくちゃ・・・。なんてブツブツ言いながらご飯と天ぷらで〆て引き上げました。もちろん帰りにコンビニで追加燃料買って。

 

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