東北・北海道ツーリング&ミーティング 2015/稚内〜北見〜旭川
7月21日 オホーツクをゆき旭川へ戻る

4.5の朝食
 以前泊まりと言えばラブホでしたが、ネットでビジホに目覚めて以来もっぱらこっちです。何といっても事前に場所、部屋、食事等色々比較できるのはありがたいです。中でも「口コミ」というのは貴重な情報源で、決め手になることもしばしばです。ここ「ホテル奥田屋」もその一つ。朝食4.5の評価で決めました。

 いかにも北海道!感はありませんが、品数も多くお味もいたってまじめ。バイキング形式じゃないんですが追加おかずのコーナーがあるのも心憎い。なるほど、4.5の評価もうなずけます。 お代わりに未練残しつつ・・・ごちそうさまでした。

最北端へ
 稚内と言うと最北のイメージではありますが、最北端はこれより北東の宗谷岬。薄曇りの宗谷湾にそって走り、まずはそこを目指します。涼しくて超快適!ガラガラの道も眼前の景色と相まって最北感に満ちています。樺太もかくや、なんて思った次の瞬間、終戦時の悲劇が頭の中を駆け巡ります。あの時ソ連が何をしたのか。70年経とうが日本人なら絶対に忘れてはいけません。戦争を知らない子供たちの後輩にあたりますがそう思います。

 なんて思いが駆け巡るうちに宗谷岬に着いちゃいました。

 しかし、何度来ても思うんですが・・・何でしょ、このあまりにもふつーの観光地感。つぅかほとんど日本中どこにでもある海辺のドライブイン的な感じ。最北感限りなくゼロ!私の場合、これより北方四十数キロで何があったのかを考えてしまうのでなおさら。単なる最北地点として通過することにします。

 

 

オホーツクラインをゆく / 宗谷岬〜枝幸
 今日は網走、北見、遠軽を経由して旭川まで走ります。ナビタイムによれば500Km弱、10時間強の行程。ドライブコースとしてはハードかもしれませんが、北海道走ってるだけでハッピー!な私にはどうってことありません。まずは紋別あたりまでR238でずっとオホーツク海に沿って走ります。

 R238は地図で見れば確かにオホーツク海に沿って走ってますが、モロ海岸というのはそれほど長くはありません。多くはこんな丘陵のワインディングです。こちらは風が強いんですね。きのうからあちこちで風車を見かけます。

 快適に走ってるので2時間なんてあっという間。もう枝幸まで来てしまいました。船の形をした北の道の駅「マリーンアイランド岡島」でおしっこタイムとしましょう。

 ここを出て少し走った時でした。前方に何か飛び出してきました。遠くから見えていたので、落ち着いて減速して近づいて・・・鹿です!しかも道の真ん中でこっち見て睨んでます。またしても睨み合い(笑)。でもこの時のは長かったです。1分以上は睨み合ってましたから。やがてこいつも「フンッ」って言わんばかりにのそのそ歩きだして藪に消えてゆきました。ん〜、さすが北海道!いや、熊じゃなくて良かったとすべきか?

 

 

オホーツクラインをゆく / 〜紋別
 もちろん海ぃ〜!の区間もけっこうあります。海を愛でつつ走るのはいつも気持ち良いもんです。景色もいかにも北海道。しかし晴れた穏やかなオホーツク海に違和感、なんて内地モンのワガママですかね?荒れてる冬場なんて来るわけないんだし。だって錆びちゃうもん。とにかくR238、気持ちの良い道です。いつまでもどこまでも走れそう・・・って、錆びちゃう?(笑)

 そうこうするうちに紋別に入りました。ちょっと早いんですがここでお昼にします。食べログで見つけた評価高めのお店見つけたもんで。 

 まるとみ渡辺水産直営の「よって家まるとみ」です。もちろんスマホで一発到着。左が直販店、右が食事処。で、目の前漁港!良い物は築地に行っちゃうって言うけど、これなら鮮度抜群で残り物(おいおい・・・)でも十分旨そう!

 で・・・じゃん!フンパツして海鮮丼!かなりのボリューム!あら汁も付いてます。もちろんお味もGOO!お値段もそれなりの1600円! ごちそうさまでした!

 

 

オホーツクラインをいく / 〜サロマ湖〜能取湖〜網走湖
 R238は紋別を過ぎると小ぶりな湖を挟んでオホーツク海と離れてゆきます。そしてサロマ湖でぐっと内陸側に舵を切ります。で、この佐呂間湖。湖と言っときながらオホーツク海側に口が開いているんでぐるっと回れません。だから海側に行っちゃうと戻ってこなきゃなりません。って分かってるはずなのに、どっかにサロマ湖バックに撮れるとこあんべ!ってね。

 サロマ湖、なかなか大きな湖です。でもブッシュに囲まれ水辺で撮れるところは限られてます。道もガラガラだから探しつつどんどん奥まで行っちゃいそう。さ、この辺で手を打ちましょう。 

 R238に戻りサロマ湖に沿って東進すると、さすがはでっかい湖。まるで海辺を走ってるみたいで気持ちいいです。面白いことにこのR238って浜佐呂間で、オホーツクライン→オホーツク国道と名前が変わります。道は一緒なのに。で、そのまま道なりに走ると能取湖です。秋にはサンゴ草で真っ赤に染まるそうです。

 その能取湖に沿ってかつて湧網線というローカル線が走っていて、旧卯原内駅跡が交通公園になってます。そこには49643とオハ47508が保存されていてコンディションもまずまず。って、走っていて偶然見つけたんですけどね。

 なかなか良い感じ。客車がいるだけで撮る角度によっては現役時代を彷彿させてくれます。なのでちょっとイタズラを・・・

 どうです?パッと見なら「当時もの」でも通用しないかな?ダメ?(笑)

 おっと↑この1枚、なんだかスケール感合ってませんな。2/3スケール?

 でも実際の並びは↓こう。目の錯覚ってやつです。さて、そろそろ動き出さないと。

 

 R238は網走に向かうので、そこまで行っちゃうとかなり遠回り。この辺で進路変えないと遠軽で立ち食いそば食い損ねます。なので二見ケ岡で変進して道道104で北見方向へ。すると目の前網走湖!開けた場所見つけで・・・

 

 誰もいない湖畔とこの景色!いかに撮るのもお好み次第!なんですがぁ、景色を優先すれば3号小さ過ぎるし、その逆は景色が・・・。散々悩んで撮りまくって・・・撮れたんですかね?さ、「オホーツク・・・」もここまで。ここからは夕日を追って「旭川へ戻る」になります。後半戦、まずは北見へ向かいましょう。




旭川へ戻る / 北見のD5025
 ずっと気になってて、でもなかなか来れなかった北見のD5025についに会えました。露天ながら素晴らしいコンディションにまず驚かされます。

 このD50型。大正2年から昭和6年に380両作られて現存はたったの2両。梅小路のD50140とこのD5025だけです。梅小路のほうは既に何度か拝みましたが、こちらはなかなか・・・。まぁ、保存機関車に対する冷めた思いもありましたしね。動かないじゃん!って。気にはなっててもわざわざ、とはいかなかった、という面もあります。








 それが、'12年の美唄鉄道2号機あたりからですかね。ず〜っと眺めていても飽きないことに気が付いたのは。美唄の2号機なんて製造から100年!そりゃ100年前なら「最先端」でしたが、今となっては技術もデザインも単なる過去の遺物。このD5025も製造から92年!92年前の技術とデザインです。なのに魅かれるその姿。いつまでも眺めていられます。単なる骨董趣味ではない何かがあるはず。

 それはきっと、勤勉な日本人が、欧米列強を見上げ追いつけ追い越せと切磋琢磨し、一所懸命作った「工業製品」だからではないですかね?性能最優先の結果の姿。そうデザインされた故の姿ではない、性能むき出しのその姿。コンピューターではなく人が造った故の姿。その感性が直球で私の琴線を震わせているからじゃないかと。フェアレディーのCMで「人が作る・・・」なんて言ってるけど、同次元で語ってほしくありません。背景が違いすぎます。



 この機関車を守ってくださってる方たちも、守りたい何かを感じている。それ故今もきちんと手入れして大事にされてるんですよね。だからこうして今でも拝める。このD5025が引退して48年。既に現役の時間を超えてるんですよ!ありがたいことです。ウチの子たちももっと大事にしなきゃですね。




遠い立ち食いそば
 ローカル線の立ち食いそばなんて、昔は当たり前にどこにでもあったもんです。若かりし日々、SLの追っかけでは貴重な食料元でした。それが今ではすっかり・・・。その残り少ないローカルの立ち食いそばが遠軽にある!ってんで、旭川への帰路に組み込んだってわけです。と言うより、北見のD50と遠軽のそばがお目当てでう〜んと遠回りした、と言うのがホンネです。




 かつては名寄本線の始発駅でもあり、石北本線に夜行列車もあったので深夜までにぎわった駅です。それが名寄本線が廃線となり石北本線の夜行も無くなり、当時を思えば随分寂しい駅になってしまいました。そのせいか立ち食いそばの営業時間も短くなったようで・・・。やっと辿り着いた!と思ったんですが開いてません!おあずけ!後で分かったんですが、もう1時間待てば開いたみたい。でもそんなこと知らないから待ち切れずに次回!としました。もっとも、1時間待てたか?と言えば微妙でしたが・・・。さ、旭川へラーメン食いに行かなきゃ!




旭川ラーメン
 北海道三大ラーメンと言えば、札幌の味噌、函館の塩、旭川の醤油だそうで。明日は旭川で奥様迎えるんでちょうど良い機会。「旭川ラーメン村」なんて便利なスポットもあるんでさっそく寄ってみました。こういうとこなら半ラーメンみたいなのもあるはずだからハシゴもできるはず!んじゃ端からいくべ!



 1軒目は「梅光軒」。予想通りハーフサイズがあったので醤油のハーフを。豚骨と魚ダシと聞いていたんで、どんなんか?と思ったけど、ごく普通の旨い醤油ラーメン!ハーフでこれなら3〜4杯はいけるぜ!と完食。もちろんスープは残しません。スープ残すなんて仕込んだ職人に失礼です!体に悪いとか言うなら食うな!が持論であります。



 さて2軒目ぇ〜!と飛び出したら隣も隣も満席。並ぶの嫌いなんでウロウロ。そしたら既に売り切れの店も何軒かあって次が決まりません!どうしたものか・・・。そしたらオツムから満腹信号が。なんだかもう一杯の欲がすぅ〜っと消えてきます。こうなったら早いとこチェックインして繰り出す一手のようです。




「飲み」の悟りを開く
 今宵のお宿は「スーパーホテル 旭川」。チェックインしてひとっぷろ浴びたら繰り出します。ホテル正面に大雪地ビール、チョイと歩けばサッポロビヤホール。今宵は彷徨わなくて済みそうです。ところが入り口に立ってメニュー見て・・・高!あんまり北海道感ないし!で、つまずいたらどこもかしこも敷居が高くなっちゃって・・・。でもピンで飲めなきゃ男じゃない!(?)と雨の旭川を彷徨い続けますが、決められない自分にどんどん落ち込んでゆきます。諦めてイオンにお惣菜見にに行ったら中国人の爆買いにシラけて再び雨の旭川の町へ。なんと情けない男なんでしょう・・・。そんな私の目に「松屋」の看板が飛び込みます。見つめること数秒。「これか?」。そこからはまるで何かに導かれるように、憑きものが取れたように松屋に駆け込みました。グラスビールに牛焼肉定食の肉W!鮮やかな手つきで券売機を押します。そしてビールを口にした瞬間「これだ!」と。叫びたい気持ちを抑え、後はもうただ貪り食いました。これです、これこそ私が求めていた、私に相応しいお外の「飲み」なのです。しかも安い!今まで悶々として彷徨った修行の日々はこの日のためにあったのです!ついに悟りを開いたのです!もうピンで飲み屋なんて行かないもんね!仕上げのコンビニ燃料ぶら下げてイイ気分でホテルに戻りましたが、こりゃ、確実に先輩方にバカにされるな(爆)

 明日は奥様が旭川空港に舞い降ります。

 

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