6月24日 東海道寄り道旅
<市川〜大阪>

これなら飽きない!?


 呑兵衛さんは口実見つけちゃ飲みます、あ、無くても飲むか!私のお出かけも一緒。今回は部品引き取りをその口実にしてます。加えて4月の和歌山行きの続編といった意味合いもあります。なので3号です。0540出撃です!



 しかし4月と違って一人なので距離のある高速道の移動はちょいと退屈。走ってるだけでも楽しい、にウソはありませんが、走り詰めではさすがにちょっと・・・。そこで今回は奥様の御朱印巡りをヒントに、寄り道しながら西に向かう、にしてみました。ネタはコース上にたっぷりありますから。



 で、まずは御殿場駅前のD5272から。東海道、山陽よりも御殿場線が長かったようですね。廃車後は長く国府津の扇形庫跡に置かれてましたが、整備されて今はここです。やっぱ国鉄最大の貨物機はでかい!

       

 太平洋戦争の落とし子ともいえるこのカマ。戦時中は戦時設計の不完全な装備ながら、東海道山陽筋を貨物引いてガンガン走ってました。しかし終戦後は貨物が減ってダブつきだしたのに対して、旅客激増で旅客用機不足。



 そこでGHQに禁じられていた新製を、改造名目でこのD52のボイラー流用して誕生したのがC62。D51からもC61が誕生し、どちらも特急機として活躍しました。ちなみに、改造と言っても使ったのはボイラーだけだったので、殆ど新製に近かったとか。そのボイラーも後日新調してるのでなおさらです。



 傍らのモニュメントはD52がけっこうリアルで思わずクスっ。では次の寄り道、掛川へとまいりましょう。



 と、その前の由比PAで一休み。天気良いとつい長居しちゃいますから、急いでない時限定です。ええ、今日は急ぐ旅でもないので。



 さて掛川。ここで中央公園のC5849を、だったんですが、メンテナンス中でシートの中。撮れませんでした。ま、次回の寄り道ネタに取っておきましょう。



 いやぁ、天気良くてゴキゲンなドライブです! 



リニア・鉄道館


 次の寄り道はここ、リニア・鉄道館。極上のカマ2台と現存只1両の蒸気動車が拝めます。まずは世界最速を記録した車両のコーナーから。

       

 C6217が新幹線車両とかリニア(何だか知らない)と並んでます。隔世の感は否めませんが、いずれもその時代最先端の高速車両です。



 最強貨物機D52のの改造で生まれたカマは、日本最大最強の旅客機として特急を片っ端から牽きました。中でもこの17号機は、昭和29年の木曽川橋梁高速運転テストで、狭軌の蒸気機関車最高の129K/mをマーク。これは未だ破られてません。ギネスに載ってないのかな?



 もっともこれは公式記録であって、非公式ではもっとすごいのも。戦時中同じ木曽川橋梁で、C53でおそらく140K/mは出した!なんていう強者も。おそらくと言うのは、C53のメーターが120K/mまでだったためで、それを振り切り、橋を渡り終え下り坂でも更に加速したので、だそうです。機関士が「どうせ兵隊に取られる・・・」とヤケ起こしたたまものだったとか。
 


 いずれのカマも後始末が大変で、C62はタイヤがガタガタになり定期点検並みの整備に、C53は動輪の油壷の蓋が吹っ飛び、強者機関士が言い訳に苦労したなんて話も。ん?じゃ、C53の方が頑丈?(笑)



 さらに奥へ進むと明るい展示スペースにいろんな車両がい〜ぱい!ほぼ専門外ですが、食欲のわく車両もちらほら。ほぉ、流電ね。あ、流山電鉄じゃないです。戦前の流線形ブームでこのデザインでしたが、効果のほどは?



 そのブームでC53(1両)、C55(20両)も流線形にしてみましたが効果はなし。囲いが増え運転室は暑く整備もしにくくなっただけで、ロクなもんじゃなかったようです。でも100Km/h以上出ないと効果がないことが分かったのはめっけもんかな?(笑)



 お次は木造の電車。何だか和のアンティーク家具みたい。



 ↑アメリカ製と↓イギリス製の電機。こちらは西洋アンティーク?



 そしてC57139。戦後は名古屋一筋で、お召しを2回と関西線のさよなら列車も牽いてます。調子良かったんでしょうね。

       

 国鉄名古屋教習所に保存され、準鉄道記念物になったとか。



 何故の記念物なのかは?ですが、こちらに移転してからもそうなのかな?ま、抜群のコンディションですからどっちでも良いですけどね。



 同じC57でも北海道最終グループのピッカピカには、当時を知る者としては正直言って違和感ありますが、こちらは元名古屋機関区のエース。新車みたいでも違和感ありません。でもちょっとハデかな?(笑)

        

 そして次。実はこれがここの1番のメダマかも?!の現存只1両の蒸気動車ホジ6014。現物初めて拝みました!これ感動ものです!



 (蒸気機関車+客車)÷2という、模型の趣味心をかきむしるおもちゃみたいな車両で、動力部分はまるでナローBロコそのもの!たまらん!



 こんな車両がそこそこの数作られ走ったという事実。3人がかりでこれっぽっちのお客さんしか運べない、ってぇのもそそりますなぁ(笑)。
    
 これって、国策もあってどんどん線路が伸びていく中、小さな輸送量に対する一つの答えだったんじゃないですかね?機関車と客車じゃなくて1両で済むし。今ならハイブリットディーゼルの単行。ん〜、乗ってみたかった!



 ちなみに、反対向きに走る時はワイヤーで操作したとか。点検時は動輪ごと機関部を前に引き抜いたとか。ん〜、益々たまらん!

                 
 
 実は我総武鉄道でもHOナロー(1/80・9mm)の導入を予定していますが、これで火が付き蒸気動車採用が決まりました(笑)。



ひつまぶし食い損なう!



 名古屋も美味しいものいっぱいありますが、今回の狙いはひつまぶし。幸いリニア・鉄道館至近メーカーズピアにだるまうなぎ金城ふ頭店があるのでランチはそこ!と決めてました。ところがコロナ騒ぎで閉鎖中ときた!しばらく周辺うろつきましたが、諦めて湾岸長島SAできしめんを。まぁ、これも立派な名古屋飯。不完全燃焼ながら美味しくいただきました。ちなみに、行くはずだっただるまうなぎは、老舗ではなくてリホーム屋さんがやってるという変わり種。ま、だろうが何だろうがいずれ仇は討ちます!(笑)



琵琶湖のほとりで変態(?)を組む
 お次は琵琶湖畔大津市遊びの森SL公園。ここで山内夫妻と合流です。同じテツ同志、こういうとこで待ち合わせるのは理にかなってます。どちらかが遅れても退屈しませんからね。



 ここにはC57128が保存展示されてます。屋根付きでコンディションもまずまず。ロッドは塗装ではなく油で磨かれてました。すばらしい!

 配置は梅小路、福知山、豊岡だけのようですから東海道・山陰一筋。調子良かったのかな?じゃ、悪いカマは飛ばされた?まさか(笑)。



 保存機の撮影はいつも10分程度。あっけなく終わります。



 琵琶湖湖畔で1枚撮ったら、ほいっ、変態組んで大阪へ!



 カントリー先導で出発!うまいもんが待ってるぜい!






本場の粉もの文化を味わう


 春に続き大阪のうまいもんを、と今回はお好み焼きの鶴橋風月へ。

      

 とん平焼きつついてお好み焼きが焼けるのを待ちます。



 お、焼けたようです。もちろん大阪風は東京圏でも経験済みですが、やっぱこっちで食うほうがうまいです。ふっくらしてて我が家のとはだいぶ違います。ハイっ、ごちそうさまでした!



 この後Nゲージのレイアウトを擁したCafe&Barジオラマ103へ連れてってもらい、大いに学ばせていただきました。

 

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