出張!昭和のホンダ車閖上ミーティング・ファイナル!/〜鶴ヶ城〜飯盛山〜郡山〜仙台
9月13日(水) 奥様孝行 / 会津・T

なるほど!の高評価
 金出せば良い部屋も良い食事も手に入ります。でもここは違います。なんかすっげぇ得した気分!だってね、接客はもちろん、ゆんべの食事といい、この広い部屋といい、会津盆地を見下ろすお風呂といい、もどれも取っても文句なし!それでお1人様13340円とは随分とリーズナブル!


 昨日の温泉街ウォーキングで見た何軒もの廃業したホテルだって、何の努力もしなかったわけでもないでしょうが、こういうとこだけが生き残れるんでしょうね。朝風呂にゆるりと浸かりながらつくづく思いましたわ。 

 あ、布団が離れてるのは私のいびき対策ね(笑)。もちろん奥様の寝息を確かめてから寝ましたよ。当然です。それにしてもこの部屋↓何の部屋でしょ?とうとう分からずじまい。ま、いいや、朝飯にしましょ。

          

 そして高評価トドメの一撃は朝食バイキング。でもカロリー制限下なのでほんの少しずつ。なんだけどぉ、種類多過ぎて乗り切らねぇじゃないの!

 私も日本全国あちこちで色々いただいてきましたが、煮物、漬物、佃煮等々これほどご飯のお供が豊富な食文化は初めてです。しかもどれもこれもことごとく旨い!カロリー制限が無かったら何杯お代わりしても気が済まないはずです。会津のごはん、恐るべし! 絶対痩せてまた食いに来る!

 いやぁ、なかなか良いお宿でした。ではお城に参りましょ、と写真撮ってたら、3号に目が留まった方としばし車話。暖気したまま奥様けっこうお待たせしてしまいました。ハイお待たせ、出発!

 

鶴ヶ城
 もちろん私もお初です。喜多方までは何度も来ていても、車止められないわ撮るとこ無いわで、大学1年の時にスキーで来て以来、会津若松駅にすら行ったことありません。ましてや物見遊山など。それが最近では少しはできるようになってきたんで、ちょっとだけ楽しみです。ちょっとだけですよ。

 こういうとこでは必ずガイドさんをお願いすることにしてます。漫然と見て回るより絶対楽しいですから。もちろんここにもボランティアのガイドさんがいましたのでお願いしました。最初は静かに、でもこちらの僅かばかりの知識を駆使した質問攻めにヒートアップ!熱〜く語ってくれます。なので30分のはずが1時間近くに。いやぁ、楽しかった! *↑写真をクリック

 なかなか立派なお城でしたが、まぁ、再建した頃は構わなかったんでしょうが、遠目にもはっきり分かってしまうアルミサッシは興ざめだなぁ(苦笑)。今はこういう再建はしないそうですけどね。ちなみにここは、会津まつりのメインイベント「会津藩公行列」出陣式の舞台で、八重の桜のヒロイン綾瀬はるかが毎年参加してるしてるそうです。地元の方に綾瀬八重は?と聞くと「なんかなぁ・・・」と。同感です。かわい過ぎます(笑)。

 

田季野の輪箱飯(わっぱ飯)
 お昼はこれにしました。会津の伝統的郷土料理だそうで、西会津出身の先輩が「会津へ行ったのなら、ゼヒ元祖の田季野で!」とのことなので。でもその店は街中で駐車がチョイと不安。なのでお城に車置いて歩いていきました。ええ、けっこう歩数稼げました。店舗は下野街道(会津側ではこう言う)の陣屋を移築したものだそうで、正に歴史的建造物。とても良い雰囲気です。そこでいただく伝統的な料理ってんですから期待はいや増すばかり。 

 お味は、マジ旨い!それに、米の上に具を敷き詰め蒸という調理法だからでしょうか、全然冷めなくて最後まで熱々!いいっすねぇ!ホント旨いわ!

         

 しかし・・・チョイとお高いっすね。庶民の食いもんじゃないのかな?ま、お武家さんにでもなったつもりで(笑)。はい、ご馳走様!

 

 

飯盛山
 中学高校と、歴史って嫌いだったなぁ。只々暗記するだけみたいで。でもそんな私でもここが悲劇の舞台であったことは知ってます。もちろんその悲劇が山の上で起こったことも。ってことはやっぱ登るんですよね・・・。行く前から4月の札所27番の悪夢が蘇ります。

 と思ったらスロープコンベアという動く歩道があるじゃないですか!奥様は歩いて登っても良かったようですが、あるものは使おう!とこちらで(笑)。そうやって楽して登るとそこは白虎隊霊場です。19士のお墓や碑がありますが、ここにはちょっと変わったものもあります。イタリア記念碑↓と写真には写っていませんが、灯ろうの右にあるドイツ記念碑です。

 

 前者は、白虎隊を称えてムッソリーニから送られたもので、鷲を支える柱はポンペイの遺跡から発掘されたローマ宮殿のものだとか。貴重なものだったんじゃないの?その熱意がうかがえますな。後者も白虎隊に感動した、ナチス時代のドイツ大使館付武官から送られたそうです。ただ、いずれも後に三国軍事同盟を結ぶ国からですから、キナ臭い碑とも言えます。事実、戦後進駐軍によってマークや碑文が削り取られたり倒されたりしたそうですから。でも今は純粋に19士を慰霊する場所です。歴史の暗部はあっても、いずれも19士を称えるもの。これで良いと思います。

 その奥にあるのが白虎隊自刃の場で、遠くに小さく鶴ヶ城が見えます。それも言われなければ気が付かない大きさで。あそこからの煙で、ですか・・・

 

 歴史を知ってる我々は「何も死ななくても・・・」などと思いがちですが、その時代のその情勢のもとでは、そうするよりなかったのです。その代わりこうも言えませんか?彼らは会津を守ろうとして願い叶わず自刃しましたが、彼らを称える多くの方の熱い思いによって、どうです、今やこのお山は立派な観光資源。ずっと多くの観光客を集め続け、多くの会津っぽを潤しています。結果彼らは会津を守ったんです。私はそう思います。

 

 

さざえ堂

 江戸時代に建てられたお堂で、階段の無いらせん通路により登る人と降りる人が出くわさない不思議な構造をしています。こちらも大変趣ある古刹で、もちろん国の重文。しかし・・・こんな大事なもん、こんなに気安く触れて良いんでしょか?それも400円で・・・

 

 

蠶養國神社(蚕養国神社/こがいくにじんじゃ)
 奥様の欲張らない予定のおかげで、チョイと時間が余りましたので。ナビの案内だと工事中で通れないとこがあって困りましたが、かつての「しのぎ」のカンでみんごと到着。おあつらえ向きのとこも見つけました。

 ドヤ顔で境内入ったけど、あ、あっちに駐車場・・・。曲がるのちょっと早かったか?ま、いっか!

 今回訪れた社寺は、どれも時を重ねた木造建築だけが醸し出す趣深い古刹ばかり。尊崇を集め続けた歴史を感じずにはいられません。

 〆となるこの蚕養国神社もまた然り。物見遊山云々はともかく心が落ち着くのは、私も日本人だからでしょうか?御朱印集め。良い「しごと」かと。

 お神楽のお堂もあります。規模も大きいような気がします。

 はい、これにて奥様の御朱印巡りはめでたくお開きに。ご満足いただけたことと思います。ではこれより郡山駅までお送りしましょう。

 郡山へはすぐには磐越道には乗らず、しばしR49を走り猪苗代湖畔で休憩。天気の良い2日間の締めくくりに、素晴らしい景色をプレゼントできました。ちなみに、私も猪苗代湖なんてロクに見たことありませんでした。

 郡山駅で奥様降ろせば、またいつもの一人旅。今夜は仙台に泊まって、明日の三陸海岸北上に備えます。

 

 

牛タン!
 
仙台と言えば・・・、まぁ、いくつもあるんですが、今宵はこれ!お宿の近くにもちゃんとあります。入ったのは「伊達の牛タン本舗 東インター店」。

 もちろんビールはノンアルです。「多いですよ」と言う若い店員に「がんばります!」とまずはサラダから。糖の吸収を穏やかにするそうなので。メインの牛タンは塩と味噌にしてみました。仙台味噌か・・・どんなだろ?

 目の前のブースで焼いてるんですが、どれが自分のかはわかりません。と、そこへ焼きたて牛タン登場!さっきのオレのだったか!

 お味は塩も味噌もどちらも絶品!塩は経験済みなので、ある意味予想通りの旨さですが、味噌は、ウワっやられた!こう来るか!こりゃまためっぽうまい!味噌、いいですねぇ。ウ〜ム、仙台味噌恐るべし!

  この後コンビニでノンアルとごく軽いおつまみ仕込んで宿へ。チャチャっと練習済ませて床に就きました。

 

15日へ

戻る